賃貸事務所に入る前に。

賃貸事務所を借りるくらいなら、レンタルオフィスを借りておけばよかった。なぜならば、レンタルオフィスの方がいろいろ設備が充実していたからだ。決まった設備ではあるが、賃貸事務所を借りる前に短期でもそのようなところで仕事をしていれば、自分の事務所をどうしたいというのがもう少し明確になったのではないかと思っている。
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 家庭や個人で使う据え置き用PCとして、15型〜17型ワイド液晶搭載のノートPCを選ぶ人が増えている。

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 据え置き型PCとしては、液晶ディスプレイ一体型の薄型デスクトップPC、いわゆる「ボードPC」も人気だが、大画面ノートPCはよりコンパクトで、必要に応じて屋内を移動しながらバッテリー駆動で使える手軽さがメリットだ。

 据え置き利用が中心ならば、携帯性より大画面が欲しいということで、今回は東芝の「dynabook Satellite T571」に注目したい。東芝のWeb直販サイト「東芝ダイレクト」限定モデルで、CPUのグレードやストレージ容量、光学ドライブ、オフィススイートの有無などによって、全6モデルが用意されている(2011年11月7日時点)。

画像:東芝のPCキャラクター「ぱらちゃん」、ほか
(http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1111/07/news071.html)

 全モデルとも、液晶サイズは17.3型ワイド、解像度は1600×900ドットだ。ここでは、Core i7とBlu-ray Discドライブを搭載する上位モデル「dynabook Satellite T571/W5TD(PT5715TDBGBW)」を試用した。

●レザー風テクスチャが印象的なブラックボディ

 ボディから眺めていくと、引き締まったオールブラックのカラーが印象的だ。どちらかというと男性的で精悍なボディは、最近のノートPCとしては少数派といえる。天面やパームレストにはレザーをイメージしたという木目のようなテクスチャが施されており、光沢とマットが混在している。天面とパームレストには指紋や皮脂が付きにくいが、液晶フレームとキーボード面の外周はツルツルなので、この部分には指紋が付着しやすい。

 ボディサイズは413.6(幅)×274(奥行き)×28〜36(高さ)ミリ、重量は約3.2キロだ。大画面の液晶ディスプレイを備えていながら、狭額縁で大きすぎないサイズにまとめている。机上で無駄に場所を取ってしまうことはない。

 標準のリチウムイオンバッテリーは、容量が48ワットアワー(10.8ボルト、4200mAh)、公称のバッテリー駆動時間は約3.7時間とされている。大画面ノートPCなので長時間駆動は望めないが、リビングや寝室を移動しながら、ちょっとしたWeb閲覧やメールチェックを行う程度ならば十分だろう。

 付属のACアダプタはサイズが約154(幅)×67(奥行き)×38(高さ)ミリで、同じく付属の電源ケーブルを含めた重量は約645グラムだった(実測値)。ハイスペックな大画面ノートPCなので、ACアダプタはさすがに大きめだ。

 細かいことだが、本体の電源コネクタは右側面の奥にあり、ACアダプタ側のコネクタはストレート型となっている。見た目や多少の設置性向上のため、ACアダプタ側はL字型の電源コネクタだとなおよかった。

●ハイブリッドGPU構成を採用し、NVIDIA Optimus Technologyに対応

 基本スペックの高さも見逃せない。CPUはSandy Bridge(開発コード名)世代の通常電圧版Core i7-2670QM(2.2GHz/最大3.1GHz/3次キャッシュ6Mバイト)だ。クアッドコアとHyper-Threading Technologyによって、同時に8スレッドを実行できる。

 チップセットはIntel HM65 Express、メモリはPC3-10600の4Gバイト(4Gバイト×1/最大8Gバイト/空きスロット×1)、ストレージは640Gバイトの2.5インチSerial ATA HDD(5400rpm)と手堅くまとまっている。光学ドライブには、書き込み対応のBlu-ray Discドライブを搭載。主なメディアの最大書き込み速度は、BD-Rが6倍速、DVD-Rが8倍速、2層のDVD-R DLが4倍速だ。

 グラフィックス機能は、NVIDIA Optimus TechnologyによるハイブリッドGPUを採用する。Core i7-2670QM内蔵のIntel HD Graphics 3000に加えて、外部GPUのNVIDIA GeForce GT 540M(グラフィックスメモリ1Gバイト)を搭載し、アプリケーションごとに利用するGPUを自動で切り替える仕組みだ。

 基本的に、通常時や動画再生などはIntel HD Graphics 3000、3DゲームなどはNVIDIA GeForce GT 540Mを使う。また、NVIDIAコントロールパネルでは、どのアプリケーションにどちらのグラフィックスを割り当てるかを手動で設定できる。

●USB 3.0、HDMI 1.4aなど充実のインタフェース類

 インタフェース類は、17.3型ワイド液晶搭載のノートPCとして標準的な構成だ。本体の左側面には、アナログRGB出力、HDMI出力、有線LAN、USB 3.0、USB 2.0を装備。右側面にはBlu-ray Discドライブと2基のUSB 2.0、ヘッドフォン出力、マイク入力/ライン入力(兼用)を並べ、前面にはメモリカードスロットを配置する。メモリカードスロットの対応メディアは、SD/SDHC/SDXC、MMC、xDピクチャーカード、メモリースティック(PRO対応)と幅広い。

 HDMI出力はBlu-ray 3D対応のHDMI 1.4aをサポートしているので、3D立体視対応のテレビなどに接続すれば、Blu-ray 3Dプレーヤーとしての活用も可能だ。

 通信機能は、1000BASE-Tの有線LANとIEEE802.11b/g/nの無線LANを備え、Bluetoothは搭載しない。液晶フレームの上部には約130万画素のWebカメラ、キーボード面の上部にはharman/kardonブランドのステレオスピーカーが内蔵されている。高音質化技術の「Dolby Advanced Audio」や「MaxxAudio 3」もサポートしており、ノートPCながら迫力ある音声が楽しめるのもポイントだ。

 なお、USBポートとharman/kardonステレオスピーカーは、T571がスリープ/休止状態、電源オフでも利用できる。付属ソフトの「東芝スリープユーティリティ」から、USBの「スリープアンドチャージ」を有効にすることで、T571がスリープ/休止状態、電源オフでもUSBポートから電源を供給可能になる。スマートフォンなどの充電に便利だろう。

 同様に、東芝スリープユーティリティで「スリープアンドミュージック」を有効にすると、T571がスリープ/休止状態、電源オフでも、外部オーディオデバイスの音声をharman/kardonステレオスピーカーで再生できる。外部オーディオデバイスのヘッドフォン出力/ライン出力を、T571のマイク入力/ライン入力に接続して利用する。

 スリープアンドチャージとスリープアンドミュージックは、本体がバッテリー駆動のときは有効/無効を切り替えられる。

 プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)だ。セキュリティスイートはトレンドマイクロの「ウイルスバスター 2011 クラウド(90日版)」を採用する。今回試用したT571/W5TD(PT5715TDBGBW)はオフィススイートを搭載しないが、Office Home and Business 2010が付属したモデル(PT5715TDBFBW)も用意されている。

 そのほか、BD/DVD/CDライティングソフトや超解像技術に対応した映像再生ソフト、先に紹介した東芝スリープユーティリティをはじめとするハードウェア設定/メンテナンスなどの独自ユーティリティ系と、豊富なソフトウェアをプリインストールしている。無線LANの簡単接続ナビゲートや動画マニュアルなど、ビギナーへの配慮もしっかりしているのは、国内大手メーカーらしい配慮だ。

●1600×900ドット表示の17.3型ワイド液晶を搭載

 光沢タイプの液晶ディスプレイは、画面サイズが17.3型ワイド、解像度が1600×900ドットだ。白色LEDバックライトを採用しており、「Clear SuperView LED液晶」と名付けられている。

 17.3型ワイド液晶はノートPCの中では大型なので、1920×1080ドット表示のフルHD対応でないのが残念という向きもあるだろうが、この辺りは評価が分かれるところだ。1600×900ドット表示の17.3型ワイド画面はドットピッチに余裕があり、小さめのフォントなどもつぶれず見やすい。Windows 7搭載ノートPCで標準的な1366×768ドット表示に比べれば、解像度は約1.37倍もあり、画面サイズと解像度のバランスはよいといえる。

 視野角はそれほど広くないが、個人や数人で画面を見るぶんには十分だ。光沢タイプなので外光の映り込みはあるが、ほとんど気にならない。若干おとなしい雰囲気で、暗部をやや明るめに表示している印象を受けた。全体的にバランスの取れた発色だ。

●余裕あるサイズのキーボードとタッチパッド

 本体サイズが大型なので、キーボードとタッチパッドのサイズにも余裕がある。キーボードはテンキー装備の日本語106キー仕様で、平らなキートップがタイル状に並ぶアイソレーションタイプだ。レイアウトにも不自然なところはなく、キーピッチは約19ミリの正方形、ストロークは約1.7ミリを確保する。BackSpaceキーやEnterキーの横幅が少し短いが、これは使っているうちに慣れるだろう。

 本体側の剛性が高いため、強めにタイプしてもたわみは皆無に近く、キーを押したときにしっかりと跳ね返ってくる感覚だ。個人的には、もう少しストロークが深いのが好みだが、キータッチは良好といえる。また、テンキーの上方に、HOME/END/PGUP/PGDNキーを設けているのも、個人的に気に入った(筆者はこれらのキーをけっこう多用する)。

 キーボードの上部には、タッチセンサーのショートカットキーがある。ここから無線LANのオン/オフ、付属ソフト「東芝 Bulletin Board」の起動、メディアファイルの再生/一時停止、ボリューム調整、およびショートカットキーとタッチパッド上部にある白色LEDの点灯/消灯が可能だ。

 ポインティングデバイスは、標準的な2ボタン式のタッチパッドを搭載。テンキーを装備するため、キーボードのホームポジションに合わせて、タッチパッドはかなり左寄りに配置されている。

 タッチ領域のサイズは実測で約93(横)×52(縦)ミリと広い。パームレストに合わせたボーダー柄のテクスチャが施されており、タッチ面はザラザラとした手触りだ。滑りに適度な負荷とブレーキがかかり、大きなカーソル移動も細かい操作も行いやすい。

 タッチパッドのドライバはシナプティクス製だ。2本指を使ったスクロールやピンチ、回転、3本指のタップやフリックといったマルチタッチに対応している。また、キーボードでタイピング中に手のひらがタッチ領域に触れても、カーソル移動などを行わない(タップと認識しない)、パームチェック機能も搭載する。

 タッチ領域の上部には、タッチパッドを無効化するボタンもある。USBマウスの接続時に自動で無効化する設定も可能だが、このボタンでいつでも有効/無効を切り替えられるのは便利だ。タッチパッドを無効化すると、タッチ領域の白色LEDが消灯するので視覚的に分かりやすい。

●クアッドコアCore i7とハイブリッドGPUにより高性能を獲得

 ここからは各種ベンチマークテストでT571の実力をチェックしていこう。

 改めて基本スペックをまとめておくと、CPUがCore i7-2670QM(2.2GHz/最大3.1GHz/3次キャッシュ6Mバイト)、メモリがPC3-10600を4Gバイト(4Gバイト×1)、ストレージが640Gバイトの2.5インチSerial ATA HDD(5400rpm)、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000と外部GPUのNVIDIA GeForce GT 540M、OSが64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)だ。

 Windowsエクスペリエンスインデックスの結果を見ると、グラフィックスのサブスコアが「4.9」と少し低いが、ゲーム用グラフィックスは「6.6」と高い値をマークしている。そのほか、プロセッサの「7.5」、メモリとプライマリハードディスクの「5.9」というサブスコアはWindows 7搭載機として十分な値だ。グラフィックのサブスコアが低いとはいっても、Webブラウズや動画再生などを含め、普通にWindows 7を使っているときに遅さを感じることはない。

 各種ベンチマークテストプログラムは、グラフィックスドライバの標準設定でGeForce GT 540Mを使うようになっている。PCMark Vantage x64と3DMark06については、参考までにCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz、3次キャッシュ3Mバイト)、4Gバイトメモリ、640GバイトHDD(5400rpm)、Intel HD Graphics 3000を採用したSandy Bridge世代の標準的なノートPCである「K53E」のスコアも併記した。

 結果を見ると、スペックの割にPCMark Vantageのスコアが低めに出ているように感じるが、HDD搭載機ではスコアが伸びにくいテストではある。PCMarrk 7の結果はノートPCとして高いスコアが得られた。

 3D系のテスト結果はどれも高く、GeForce GT 540Mを搭載した効果が現れている。これくらいの3D性能があれば、多くの3Dゲームをそこそこ快適にプレイできるだろう。

 余談だが、ストリートファイターIVベンチマークの画面とログを見ると、グラフィックスがIntel HD Graphics 3000になっていたが、実際にはNVIDIA GeForce GT 540Mで動作しているようだ。参考までに、NVIDIAコントロールパネルの手動設定でIntel HD Graphics 3000を指定して実行したところ、1280×720ドットの低負荷設定でランク「D」、スコア「7852」、平均fps「34.72」に下がった。

 発熱や騒音については、特に優れているようにも劣っているようにも感じない。ファンの回転が細かく制御されているらしく、回転/停止や回転数の変化がそれなりに発生する。高負荷が続くとファンも回転したままだが、うるさいほどではない。排気はそれなりに熱くなるものの、ボディではパームレストの左側がほんのり暖かくなる程度だった。

●メインPCとしても安心の大型ノートPC、クーポン適用でおトク

 dynabook Satellite T571の大きな魅力は、通常電圧版のCore i7-2670QMや外部GPUのGeForce GT 540M、Blu-ray Discドライブなど充実したスペックだ。

 NVIDIA Optimus Technologyによって、CPU内蔵グラフィックスとNVIDIA GeForce GT 540Mが自動で切り替わり、3Dゲームも十分に動作する高いパフォーマンスを備える。大は小を兼ねるではないが、3Dゲームが動く性能ならば、そのほかの日常的な用途で不満を感じることはまずない。操作ガイドなどのマニュアル系ソフトが充実しているのも特徴だ。

 気になる価格だが、充実したスペックと国内大手メーカーならではの親切設計を盛り込みつつ、直販価格は14万2800円におさまっている。Office Home and Business 2010が付属したモデルの場合、価格はプラス2万5000円だ。東芝ダイレクトでは定期的に大幅な割引価格で購入できるクーポンを配布しており、クーポンを使えば、価格が10万円を切るため、定期的にサイトをチェックしたい(次回は2011年11月8日11時スタート予定)。

 クーポン適用時の高いコストパフォーマンスならば、高齢者やファミリーで導入するPCとして強くおすすめできるのはもちろん、PCに慣れた人がメインマシンとして購入する場合にも、検討候補に食い込めるだろう。

 東芝のWeb直販限定モデルということで、実物をなかなか見る機会が少ない製品だが、隠れた実力者として覚えておきたい大画面ノートPCだ。

[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]


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